「自分がされて嫌なことは人にしない」「自分がされて嬉しいことは人にしよう」という考え方が好きになれない。価値基準がみな同じとする前提がないと成り立たないし、これ認めたらマゾヒストが他人を縛ったり叩いたりしていいことになってそれだと見た目サディストみたいでややこしくなるから困る。

   以前、某紙のデスクが「R25のような企画はうちにもあったが、出せなかった」と嘆いていたが、それはそうだろう。30年かけて既存の流通に乗せる形で売り上げてきた人間が権限を握る組織で、そういった新たな試みはなかなか生まれない。いや、若手の間には生まれることもあるが、実行はされない。

   要するに、一番最初にキノコの生えている場所を見つけ出すためには、ある程度人材を流出させてでも、新陳代謝させた方がトクだということだ。


   それにしても、35歳というのは実に面白い。キャリアに一区切りつけて外に飛び出す人間がいる一方で、いまだ大企業でかばん持ち、資料作成なんてやってる同期がいるのも事実だ。

   たまに同窓会などでそういうメンツが遭遇すると、なんだかとても不思議な気がする。「人は環境によって育つ」とはよく言うが、社会人になって最初の10年はもっとも重要な節目の時期だと思う。

   どちらが幸せな人生なのかは、三十路半ばではまだわからない。今のところ、キノコを探しに森の奥まで分け入って遭難した人間は知らないが、「寄らば大樹」狙いで木陰で休んでいるうちに、どんどん日陰が少なくなったと嘆いている人間は数え切れないほどに知っている。

スポーツとは欧州では文化、日本では教育と言うのは聞いた事があるな
だから学校を卒業するとスポーツをしなくなる
この前医師から「休むというのはただゴロゴロしたり寝るだけではなくて、やりたいことをやり、やりたくないことをやらないことですよ」と言われました。いろいろ疲れてる方の参考になれば…

われわれはコンサルタント業の傍ら、自己資金だけで4ormatを立ち上げた。開発に要する1時間は、顧客に製品を届けるのが1時間遅れることを意味していた。IE6は最初からサポートしなかったが、45%を占めるIE7(さらには新しくリリースされたIE8)を使う人々を排徐することは、ビジネスを成り立たなくする恐れがあった。4ormatのゴールは、ポートフォリオの作成と更新をできるだけ簡単にすることだった。そのためにわれわれは、ありとあらゆる最新ブラウザー技術を活用したかった。

一週間もしないうちに、すばらしいアイディアを思い付くたびに、IE7、ましてやIE8をサポートするためにも、同じくらいひどいハックが必要だという悲しい事実が判明した。IEの各バージョンをサポートすることは、設計作業を30%から100%増加させ、複雑な機能では、開発期間が容易に2倍(時には3倍)になる。この「IE税」が優に10万ドルを越えるであろうことはすぐにわかる。しかし、スタートアップにとって、金銭の損失以上に問題なのは、時間とエネルギーの損失である。

立ち上げ当初は、自分たちのアイディアをすばやく検証し、勢いに乗ることが重要だ。必死に開発してきた機能が、IEで全く動かないことを知るほどのショックはない。IEの悲惨な開発ツールの問題をバーチャルマシン上で何日もデバッグする苦痛は、デベロッパーのスピードを何よりも低下させる。われわれは、使える製品を出荷するために、IEのサポートを完全に捨てる決断を下した。これは、4ormatにとってこれまでに最良の決断だったかもしれない。

変更は簡単だった。当社の登録フォームには、IEユーザーに対してChrome、SafariまたはFirefoxのダウンロード方法が表示されるようになった。これまで、4ormatの公開から約3年、Internet Explorerのサポートを要求する問い合わせをしてきた人は唯一としていない。

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